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あえいおうんの翻訳日記

翻訳(特に日英翻訳について)についてつらつらと書いていこうかな、と...今はそのぐらいで。

「英語の発想・日本語の発想」(著:外山滋比古)を読んでみました

(本題まで前置きが長いのですがお付き合いください・・・まだブログ始めたばかりなのでいろいろ経緯など書いたほうがいいかと思って。)

翻訳を10年近くやってきて、日本語と英語の表現や考え方の違いを多く目にしてきました。特に、日英翻訳の仕事をはじめて最初に出会った英文表現チェック担当(ネイティブチェック担当)の英語ネイティブが、IT知識が豊富なせいかチェックに対してかなりこだわりの強い人で、最初はチェック後の英文と日本語原典を照らし合わせても「何でこうなるの?」と言うことばかりでした。あと、よく「日本語は曖昧」と言われますが、このネイティブの方も例に漏れず、とにかく日本語の文章が情報不足に感じるらしく、チェック対象の英文の元になる日本語文に対してたくさんコメントしてきたりなど、まあいろいろありました。

そのような違いにたくさん出くわしても、原典執筆をしている方にはどう伝えてよいか分からないときがあったり、自分自身原文の日本語を読んでも「別に問題ないよなー」と思ったり、英語ネイティブの方からの日本語文に対するコメントの理由がそもそも自分で理解できなかったり(英語ネイティブの方の日本語レベルは様々ですし、日本語レベルがどれくらいであっても込み入った話は、正直やっぱり難しいので、あまり深く話すことを躊躇してしまいがちです・・・)ということがありまして、日本語と英語の違いについて何とかして理解したいと思ってきました。

そんな背景があって、日本語と英語の違いに対して強い興味があり、本などで勉強しようと
そして今回は、「英語の発想・日本語の発想」(著:外山滋比古)と言う本を読んでみました。

正直いうと、日本語と英後の違いに関するエッセイでした。読んでて楽しいけど期待はずれ。
気分転換には良いかもしれないけど、勉強する本ではなかったです。

ただ、「へ〜」と思うこともいくつかあり、以下に示したいと思います。

  • 日本語は「言いたいことを最後」、英語は「言いたいことを最初に」。でも実際に英文読むときはどれだけ意識できてる?
    • 日本語は「言いたいことを最後」に慣れているから、最初の部分を疎かにして、結論や結末の余韻にこだわっていない?
    • 英文書籍のIntroductionの重要性は理解している?(本全体の理解を左右する)
  • 「はい」「いいえ」の受け答え
    • 日本語は問いとの関係、相手への配慮が強く出る
    • 英語は話者の論理と主体性が強く出る
  • 住所の書き方に見る日英の考え方の違い
    • 日本語:大きい区分→小さい区分(東京都千代田区麹町・・・)≒前置修飾への強い傾向(≒背景から本論への強い傾向? これは自分の考えですが)
    • 英語:小さい区分→大きい区分(・・・Kojimachi, Chiyoda-ku, Tokyo)≒後置修飾(関係代名詞など)への強い傾向(≒本論からその補強への強い傾向? これは自分の考えですが)
  • 英語は名詞で文が始まり名詞で文が終わるので、名詞をもとに文自体をつなげたり(関係代名詞)、文同士のつながりを持たせることができる。
    →文の中心が名詞になる(名詞を軸に論理を展開)
    逆に日本語は動詞中心の文が多い、そして動詞の動作主は基本的に「人」(または擬人化された概念)
  • 日本語の思考は「なる」と言う自動詞ベース⇔英語の思考は「する」という他動詞ベース
  • 英語では自分のことを言うときも他動詞を使うことがある→この時必要なのが再帰代名詞
  • 日本語は新しい概念に対して新しい用語を作ろうとするが、英語は新しい概念に対して既存の用語を当てはめる(これは自分も薄々思っていましたが・・・だから英語は「同じ字面でも、分野が違うと意味が変わる単語」が多い)
  • 日本語はものを数える単位の種類が豊富≒英語は物質名詞を数える表現がものによって異なる 同じこと?
  • 日本語は文末表現が単調になりがち(「〜(し)た」「〜であった」など「た」で終わってばっかりになったりとか)
    →バリエーションを持たせるために、字面上の時制をわざと変える(過去のことなのに現在形で、「〜だ」を「〜であろう」と言ってみたり、など)
  • 英語は名詞で文が終わるので文末のバリエーションが簡単に増やせる
  • 敬語(表敬表現)・・・日本語は動詞中心、英語は副詞中心。英語には敬語がないわけではなく、日本語とは表現の形が違うだけ。
    どんな国でも社会生活を営むにあたり、相手に敬意を示す必要は必ずある
  • 言葉の調子・・・日本語は音節数(五七調など)で、英語はリズム(強弱、高低、韻)で
あと、文化的な話になりますが、「確かにそうだよねー」と思ったこと。
  • 欧米文化の「サイン」って大変なんだね。(くるくる変わってはいけない(恒常性が必要)、真似されにくい、かつ速く書ける必要がある)ハンコは楽。楽だからこそ安易に押さないように・・・
  • 日本語は相手に直接触れない(物理的に/名前の呼びかけなどコミュニケーションで)
    →相手の名前を直接呼ばない文化。病名や科学法則の名称に発見者の名前がつくのは違和感。
    (自分は「パーキンソン病」を字面だけ見ると「パーキンソンさんがかかったのと同じような病気」って思う)
  • 文字は読む方向に対して垂直方向の線が発達する。英語は縦線が多い。日本語(漢字など)は横線が目立つ。
  • 日本のことわざは語呂重視。英語のことわざは論理重視。
もちろんですが、これが内容の全てではないので、ご興味をもたれたら是非読んでみてください。

放射能が気になって魚なんて食べられない世の中ですが、みなさま無事に過ごされますよう。
福島第一原発からの汚染水は未だに垂れ流しでしょうから・・・
アメリカ西海岸では生き物がいっぱい死んでいるようですし。
海には海流がありますから、放射性物質が海流にのって世界中に巡っている可能性は大きいです。

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プロフィール

HN:
あえいおうん(aeyiowumn)
性別:
男性
職業:
翻訳者(日英、コンピュータ関連)
趣味:
クラシックギター?
自己紹介:
ソフトウェア会社に勤める日英翻訳者です。翻訳を始めて9年経ちましたが、勉強不足のせいか英語の表現力不足を最近痛感。真剣に英語能力向上を目指します・・・と思っていたのですが、いろいろあって方向転換中かも。

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